21.8.13

あ・ら・ぷらーじゅ

3ヶ月間のスタージュが終了して、遅めの夏休みがスタート。

新学期前にやることは山ほどあるのだけど
どれから手をつけていいのか分からず、モヤモヤばかりがつのる日々。

そのモヤモヤと布団の中で闘いながらもなかなか起き上がれずにいたところ、
先日ニューヨークから帰ってきたモルガンから電話が。


「今日の午後、海に行かない?」


「行きたい!!」


と、こんな感じで気軽にプラージュ(ビーチ)に行けてしまうのが、ナントのいいところ。

山と田んぼに囲まれ、海に縁なく育ったわたしにとって、海に行くというのはかなりの一大イベント。
夏休み前から計画して、水着にタオルに日焼け止めクリーム、飲み物、食べ物、バス・電車の時刻表、天候、etc…と準備がまず大変。
その上、友達や家族との気持ち的な盛り上がりが出発当日まで持続しない限りは、なかなか行けない場所である。

しかも一夏に一回行けたらラッキーな方で、たいがいはアツイアツイとぼやきながら
ショッピングモールや映画館で涼んで過ごすのが夏休みの遊び方というものだった。

天気はいいけどこれといって予定がなくて悶々としているとき、
「そうだ、海へ行こう!」などというひらめきは、絶対に日本では有り得なかったわけです。
なので、「コンビニ行く?」みたいなノリで「海行く?」と誘われて、一人で超ワクワクしてしまった。

 
頭の中のBGM:



今日はメモワール(論文)やるつもりだったけど、
Il fait trop beau pour travailler ♪
まさに「仕事するには天気が良すぎる」!

毎度のことながら、しっかり者のモルガンに運転してもらって、
(フランスで車を運転する日は果たして訪れるのだろうか…)
ナントから車で一時間ほどで着く、Pornichet(ポルニシェ)へと行ってきました。
海岸沿いの道路にさしかかると、さっそくあの塩っぱい香りが窓から入ってくる。

海だぁ〜!!!

フランスのビーチは日本のよりもなんかカラフル

フランスの海ってなんでこうも心がときめくんだろうか。

浜辺に横たわって日焼けする人たち、ビーチバレー、カラフルなパラソル、青と白のストライプ柄のビーチ用テント、三角屋根の物置き、港に浮かぶたくさんの船…

大学時代に見て夢中になった、エリック・ロメールの『海辺のポーリーヌ』 の世界観そのままだ。
たる〜い空気が漂っていて、それでいて風はとても爽やか。
読書をしている人、ただぼ〜っと海を見つめる人、いろんな人が思い思いに時間をすごしている。

こういう何もない、でもざわつきが遠くで聞こえる感じがたまらなくいい。

フランスの海は、浮き輪とか水遊び系おもちゃが日本に比べてかなり少ない気がする。
持ってきてる人はいても、それが海面にびっしり浮かんでるという光景は
まだこちらでは見たことがないような。
(南仏とかもっと観光地に行けば、意外と日本とあまり変わらないのかも)

いや〜それにしても海はいい。何も考えずに頭をからっぽにできる唯一の場所かもしれない。

さらさらキメ細かい砂が気もちいい



かき氷を売るお兄さんに群がるキッズ

今年は海には行けずじまいかな…としょんぼりしていたので、今日は本当に嬉しいサプライズだった。
モルガンありがとう♡

名残惜しい気持ちをひきずりながらも、ナントに戻る。

帰り道、ロワール川の橋を渡りながら、その美しさに胸がきゅっとなる。

いつもと変わらぬ穏やかなロワール川

最近、朝夕は冷え込むようになってきた。
やっと夏が来たと思ったら、もう終わりなのか…さみしすぎる。

メモワールをなんとか片付けて、夏が完全に去ってしまう前に
もう一度プラージュに行けたらいいんだけどなぁ。

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