28.8.13

プチ・エクスポ+メッセージカード販売!


以前も紹介したナントのステキすぎる雑貨やさん、Henry et Henriette
本日8月28日からわたしの作品をショーウィンドウ内で展示させていただくことになりました!(きゃーっ!)

パチパチパチ!


展示風景

ナントにきてもうすぐ一年。
去年はこんなチャンスがいつか舞い込んでくるなんて夢にも思ってなかった。

人生って何が起こるか分からない…

何が起こるか分からないからこそ、「何もなくて暇」なときはチャンス!と思ってコソコソ制作しておくもんだな〜
と心底学んだ一週間でした。

こんな機会を与えてくれたHenry et Henrietteのオレリアに感謝!!!
めるしぃー!!!!!

ちなみに今回の展示と合わせて作ったmi*miamのメッセージカードも店内に置いていただくことになりました♡!

5€で発売中です!

こんなに可愛く置いてもらいました♡

嬉しすぎて震える…

夜な夜な愛情込めてつくったメッセージカードちゃんたち。
目には見えませんが、わたしの紙ものへのただならぬ情熱が注がれています。
正直手放すのが少し淋しかった…

誰かの心に響いてくれるといいなー!
嫁入りしたからには、出戻ってくるんじゃないよー笑!

展示は10月の半ば頃までさせていただけるそうです。
ぜひ見に来て下さーい!



カードちゃんたちも旅立ったことだし、今日はちょっとゆっくりしたい。

にしても肉体的疲れがなかなか取れないこの頃(日に日に老いている気が…)

展示前日は一晩中「カバチタレ!」を全話流しつつ制作に励み、
作品搬入から帰った昨晩は「きらきらひかる」を見ながら
ごはん作る気力も体力も残っていなかったので冷蔵庫に残っていたKinder buenoをむさぼる。
大型スーパーで、なんと半額だったのだKinder bueno!(賞味期限が8月中というウラあり)

90年代後半〜2000年代前半のドラマは元気がないときにもってこ〜い。
なんか景気がいい。うっとうしいくらいに前向き!!ってのに励まされる。
「きらきらひかる」の第2話の立ちションで感電して事故にあう先輩の話がなぜかずっと頭に残っていて、
久々に見たくなり適当に探したら、なんとその2話に一発で辿り着いて感動!

それにしてもこのドラマ、キャストが豪華すぎるな〜。
「カバチタレ!」は山ピーと香里奈が若すぎる。
深津絵里のけなげさに元気づけられる〜う。
 「恋のチカラ」も中学・高校のとき、テスト期間で早く下校した夕方の再放送でよく見てたな〜。
あと「踊る大走査線」も…

でも実は、ドラマばっかり見て元気づけられてる場合じゃない。

メモワールといいItinéraires Nantes-Japonのアクセ作りといい、まだまだやることがぎっちぎち!!

気合いで乗り切るぞ!!!

21.8.13

あ・ら・ぷらーじゅ

3ヶ月間のスタージュが終了して、遅めの夏休みがスタート。

新学期前にやることは山ほどあるのだけど
どれから手をつけていいのか分からず、モヤモヤばかりがつのる日々。

そのモヤモヤと布団の中で闘いながらもなかなか起き上がれずにいたところ、
先日ニューヨークから帰ってきたモルガンから電話が。


「今日の午後、海に行かない?」


「行きたい!!」


と、こんな感じで気軽にプラージュ(ビーチ)に行けてしまうのが、ナントのいいところ。

山と田んぼに囲まれ、海に縁なく育ったわたしにとって、海に行くというのはかなりの一大イベント。
夏休み前から計画して、水着にタオルに日焼け止めクリーム、飲み物、食べ物、バス・電車の時刻表、天候、etc…と準備がまず大変。
その上、友達や家族との気持ち的な盛り上がりが出発当日まで持続しない限りは、なかなか行けない場所である。

しかも一夏に一回行けたらラッキーな方で、たいがいはアツイアツイとぼやきながら
ショッピングモールや映画館で涼んで過ごすのが夏休みの遊び方というものだった。

天気はいいけどこれといって予定がなくて悶々としているとき、
「そうだ、海へ行こう!」などというひらめきは、絶対に日本では有り得なかったわけです。
なので、「コンビニ行く?」みたいなノリで「海行く?」と誘われて、一人で超ワクワクしてしまった。

 
頭の中のBGM:



今日はメモワール(論文)やるつもりだったけど、
Il fait trop beau pour travailler ♪
まさに「仕事するには天気が良すぎる」!

毎度のことながら、しっかり者のモルガンに運転してもらって、
(フランスで車を運転する日は果たして訪れるのだろうか…)
ナントから車で一時間ほどで着く、Pornichet(ポルニシェ)へと行ってきました。
海岸沿いの道路にさしかかると、さっそくあの塩っぱい香りが窓から入ってくる。

海だぁ〜!!!

フランスのビーチは日本のよりもなんかカラフル

フランスの海ってなんでこうも心がときめくんだろうか。

浜辺に横たわって日焼けする人たち、ビーチバレー、カラフルなパラソル、青と白のストライプ柄のビーチ用テント、三角屋根の物置き、港に浮かぶたくさんの船…

大学時代に見て夢中になった、エリック・ロメールの『海辺のポーリーヌ』 の世界観そのままだ。
たる〜い空気が漂っていて、それでいて風はとても爽やか。
読書をしている人、ただぼ〜っと海を見つめる人、いろんな人が思い思いに時間をすごしている。

こういう何もない、でもざわつきが遠くで聞こえる感じがたまらなくいい。

フランスの海は、浮き輪とか水遊び系おもちゃが日本に比べてかなり少ない気がする。
持ってきてる人はいても、それが海面にびっしり浮かんでるという光景は
まだこちらでは見たことがないような。
(南仏とかもっと観光地に行けば、意外と日本とあまり変わらないのかも)

いや〜それにしても海はいい。何も考えずに頭をからっぽにできる唯一の場所かもしれない。

さらさらキメ細かい砂が気もちいい



かき氷を売るお兄さんに群がるキッズ

今年は海には行けずじまいかな…としょんぼりしていたので、今日は本当に嬉しいサプライズだった。
モルガンありがとう♡

名残惜しい気持ちをひきずりながらも、ナントに戻る。

帰り道、ロワール川の橋を渡りながら、その美しさに胸がきゅっとなる。

いつもと変わらぬ穏やかなロワール川

最近、朝夕は冷え込むようになってきた。
やっと夏が来たと思ったら、もう終わりなのか…さみしすぎる。

メモワールをなんとか片付けて、夏が完全に去ってしまう前に
もう一度プラージュに行けたらいいんだけどなぁ。

14.8.13

ネムノキ

今日もお決まりのルートをすたすた歩く。
最近の習慣になっているあのいつものお花の前を通り、写真をとる。 

右側にちがうピンク色の花が咲き始めた

今さっき、やっとこの花の名前が判明。(もっと早く調べればよかった)

なんと、『ネムノキ』(合歓木。フランス語では通称"Arbre à soie"〈絹の木〉)でした!

ネムノキってこんなにきれいな花が咲くのかぁ。
名前ばかりで実際にどんな木なのか注意して見たことがなかった。
しかも原産国は中国、日本、韓国といったアジアの国々らしい。

フサフサ気持ちよさそうな花は、タッセルとか花火などに例えられる。(→ネムノキ
花言葉は「歓喜」。 たしかに見てるだけで楽しい気持ちになってくる。


さて、フランスでは明日8月15日は『Assomption de Marie(アソンプシォン ドゥ マリィ)』といって、
聖母マリアが天国にあげられた日を祝うカトリックの祝日です。

いつものことながら、ほとんどのお店がお休みだろうから、
明日はゆっくり家にこもって論文を書かねば。
フランス語で論文なんて、まともに書くにはあと最低5年は必要だと思うんだが…
「書けばいつか終わる!」そう思ってなんとかするしかない…!

Le vent se lève!...il faut tenter de vivre!

最近毎日食べているフロマージュ・ブロン+フランボワーズソース

海にいきたい…

と一人つぶやいてみたら、頭の中に突然ジブリ映画の「海がきこえる」の「海になれたら」が流れてきた。
映画は一度も見たことがなくて、大学生のときに図書館で借りたジブリのサウンドトラック集CDに入っていたこの歌しか知らない。
メロディーがとても心地よくて、聞くたびに胸にさ〜っと潮風が吹く感じがする。
大学時代の友達がとてもいい作品だと言っていたので、いつか映画も見てみたいなぁ。

ジブリといえば、最新作「風立ちぬ」。賛否両論らしいけれど、ジブリファンとしては絶対に見逃せない。
予告編を見てさらに映画を見たい気持ちは高まるけれど、フランスでの上映は今のところ未定。
来年に持ち越しそうな予感。

ジブリの新作映画が公開されるたびに映画と同じく楽しみなのが、
スタジオジブリの舞台裏を取材した特番や宮崎監督、鈴木プロデューサーへのインタビュー映像。
「風立ちぬ」公開記念特別番組
 
宮崎監督、「もののけ姫」のときの舞台裏密着映画に比べたらすごく痩せている。
大丈夫だろうか…ちょっと心配。元気に長生きしてほしいです。

でもよく考えたら「もののけ姫」からもう16年も経つのか…ジブリ映画は本当に色あせないなぁ。
逆に子どものときには何度見ても分からなかったことが、大人になってみて見返すと「なるほど」と思うことがたくさんある。

特にわたしは「魔女の宅急便」が大好きで、セリフはほぼ全て暗記している。
(しかも映画が公開された89年生まれということで、ただならぬ運命を感じている)
実家にあったレーザーディスク(なつかしすぎる…)がすり減るほどに何度も何度も繰り返し見ていたけれど
なぜ飛行船を見に行ったキキが急にトンボに冷たくあたるのか、なぜそのあと魔法が弱くなってしまうのか、
子どもの頃はずっとそれが謎で、キキは変な子だなとばかり思っていた。

それが、自分もキキくらいの年頃になり思春期というものを迎え、
「やきもち」という感情を覚えて初めてキキの気持ちがやっと分かったときは、感動したものだ。

わたしの人生はすべてジブリで語れるほど、ジブリ作品の与える影響はとてつもない。
哲学とか難しいことは苦手だけど、唯一あるとしたら、それはジブリ作品の中にあると思う。

もしスタジオジブリがなかったら、もし宮崎駿監督がいなかったら、今のこの日本は有り得ただろうかとよく思う。
不況や自然災害、恐ろしい事件などの暗い出来事をジブリ作品のピュアさが浄化して、
それで世界がバランスをとっているような気がする。

最後に、映画「風立ちぬ」に関係深い、堀辰雄の小説『風たちぬ』の中で訳されている
フランスの詩人Paul Valéryの詩、『Le cimetière marin(海辺の墓地)』の後半の一部を紹介します。
元の詩自体はけっこう長くて、生と死について描かれた熱い表現と情景描写が美しい。

声に出して読んでみるとさらにフランス語の言い回しの美しさに気づかされる。 
フランス語ってやっぱり美しいなぁ。
(脚本家、俳優のジャン=クロード・キャリエールの詩の読み語り映像が見られます。
 →Le Cimetière marin de Paul Valery lu par Jean Claude Carrière
ビデオに出てくるネコちゃんがめちゃ可愛い。 


Non, non! . . . Debout! Dans l'ère successive!
Brisez, mon corps, cette forme pensive!
Buvez, mon sein, la naissance du vent!
Une fraîcheur, de la mer exhalée,
Me rend mon âme . . . O puissance salée!
Courons à l'onde en rejaillir vivant. 


否! 否!… 立て! 続きゆく時代の中に!
打ち砕け、私の肉体よ、この物思う姿を!
吸え、私の胸よ、風の誕生を!
海が吐く爽やかな風が、
私に、魂を返す… おお、潮風の力よ!
波に向って走るのだ、生き生きとほとばしるために!

 
Oui! grande mer de delires douée,
Peau de panthère et chlamyde trouée,
De mille et mille idoles du soleil,
Hydre absolue, ivre de ta chair bleue,
Qui te remords l'étincelante queue
Dans un tumulte au silence pareil 


そうとも! 生まれながらに荒れ狂うさがの偉大な海よ、
豹の毛皮と、太陽の千また千の偶像の
孔を穿たれた古代の兵士のマントよ、
己の青い肉体に酔い、
沈黙に似たどよめきの中で
輝く君の尾を再び噛む、絶対のヒドラよ


Le vent se lève! . . . il faut tenter de vivre!
L'air immense ouvre et referme mon livre,
La vague en poudre ose jaillir des rocs!
Envolez-vous, pages tout éblouies!
Rompez, vagues! Rompez d'eaux rejouies
Ce toit tranquille où picoraient des focs!


風立ちぬ!いざ生きめやも!
広大な風が私の本を開き、また閉じる、
波は飛沫となり、岩々から勢いよくほとばしる!
飛べ、すっかり目をくらまされたページよ!
波よ、打ち破れ! 喜びあがる水で、打ち破れ
三角帆たちがついばんでいた、この静かな屋根を!

夜は短し、昼も短し

徹夜明けで迎える翌日の夜のこのなんともいえない「電池切れ感」…

ポーランドに帰省中の友達のウサギの世話を終えての帰り道(23:00pm)
ウサギのティナ。けっこう凶暴。

目がシバシバして、髪もボサボサで、耳がどんどん遠くなって…
自分のうす皮をもう一枚かぶってしまたみたいにだんだん全ての感覚が鈍くなっていくこの感じ。

徹夜はよくないと分かっていても、夜型のわたしが何かをやろうと思い立つと絶対に夜になってしまう。
賑やかな昼間よりも静まり返った夜にコソコソと活動するのがなんとも好きなのです。

なにせ日中の生活と違って、時間の焦りがない。
特にこの時期は観光シーズンともあって、天気のいい日はTシャツ短パンで歩く人々の陽気な話し声が道から聞こえてくる。
そうなるともう「なんとしてでも出かけなければ!」と焦って、
でも家でもやることがいっぱいなのでさらにもたつき、結局何も片付かない始末。
おまけに出かけるにもシャワーに服選びにお化粧にといちいち身支度に時間のかかるわたしは、
晴れの日の休日は、完全にジレンマに陥ってしまうのです…

だから休みの日が雨だったりするとなんだかホッとする。
「雨だから誰も外に出てないよね…」と安心して引きこもって作業できる。
この習慣、今のうちに直さないと社会人としてまともに働けないとずっと思い続けてるのだけど
どうやったら日中(特に晴れの日)に焦らずにストレスフリーに働けるものだろうか…

誰か教えて欲しい…

時間はさかのぼって、お昼は何も作る気力がなかったので
最近気に入っている近所のパン屋さんまで散歩がてら行きました。
Musée Dobréeの横を通り、Musée d'Histoire Naturelleの前を通って、
いつものお気に入りのお花(未だに名前わからない)の道に差し掛かる最近の散歩ルート。


前の写真とほぼ同じ 笑

人通りも少なくて、けっこう気に入っているこのルート。
特に朝早い時間のまだひんやりとした空気の中歩くと
毎朝8時半に始まる語学学校へせっせと通っていた3年前のアンジェでの夏を思いだす。 
また近いうちに遊びに行きたいな〜。

天気もよかったのでアパートの目の前にある広場で一人ピクニック決行。

Quiche lorraine(キッシュ・ロレーヌ)
Beignet aux framboises(フランボワーズジャム入りベニエ)

ここのベニエ、他のとこに比べてかなり大きい気がする(大きすぎてこのわたしが一気に食べきれなかった)。
キッシュもほくほくおいしかった。

ベニエで思いだしたけど、ミスドのドーナツ久しぶりに食べたいな〜。
買って二日目のオールドファッションをミルクに浸しながら食べるのがたまらなく好き。
あのちょっと喉につまる感じをミルクで流すのがミソなのです。

大学時代、ミスドのカフェオレをおかわりしまくって、友達と何時間も長居してだべっていた頃を思いだす…
何をあんなに話すことがあったんだろう 笑
でもめちゃくちゃ楽しかったな〜。みんな元気にしてるかな!!

ちょびっとおセンチな気持ちも、徹夜明けの鈍いうす皮のおかげでちょっとは和らいでくれるのでした。

12.8.13

ホームページリニューアル+告知

ここ最近、コソコソとホームページのリニューアルを試みていました。
まだまだ付け足したい要素はありますが、とりあえず、
見ていただいても恥ずかしくない状態にまで仕上がったのでリンクを貼ります。

ニュースページもどしどし更新していけたらいいなと思ってます。
どしどし更新できるようにがんばります!

よろしくお願いします。

erika kitamura ホームページ
http://www.erikakitamura.com/


* 最新news-1*
わたしがナントで一番好きな手芸雑貨+サロン・ド・テ
(手作りカップケーキがめちゃおいしい)のお店、Henry et Henrietteにて
8月28日(水)18:30から手帳のDIY紙ものカスタマイズのアトリエを担当させていただくことになりました!

身近にある紙ものやビーズ、リボン、マスキングテープなどを使って
Héros de Franceの素敵な手帳を自分らしくカスタマイズするアイディアを提案します。

Henry et Henrietteは、ナントに来て以来ずっと大好きなお店なので
このような場所を用意していただいて、とっても嬉しいです!

アトリエ参加費は、材料費込みで一人20€(手帳代金は別途)です。
ナントにお住まいのみなさん、興味がありましたら、ぜひご参加下さい!
くわしい情報&アトリエへのお申し込みは→http://henryhenriette.blogspot.fr/p/ateliers.html 




* 最新news-2*
ナントで9月に行われる日本関連イベント"Itinéraire Nantes Japon 2013"の
イベントパンフレットにわたしのキャラ弁の写真が掲載されています。
イベント期間中は、お弁当教室のお手伝いと
île de Versaille(ヴェルサイユ島)で行われるクリエイターズ・マーケットにて
手作りアクセサリーの販売をさせていただく予定です。
詳細は追って報告します!

パンフレットのダウンロードはこちらから↓
Programme Itinéraires Nantes Japon 2013

Itinéraire Nantes Japon 2013

9.8.13

ノートホリック

今日はお昼でスタージュを上がらせてもらったので
普段なかなか遠くて行けないCAFで用事を済ませ
(フランスはこういうのがいちいち面倒くさい上に感じの悪い人が多くてめげるけど
今日窓口にいたマダムが優しすぎて、まともな人すぎてちょっと泣きそうになった)、
そのついでに最近ずっと行けてなかったアート系材料の大型店(と言っても日本のにはかなり劣る)
Le Géant des Beaux-ArtsHélioに行ってきた。

まぁどこに行っても買うものはほぼ決まっている。
紙、 絵の具、シール、ボールペン、ノート。
最近こそノート熱が少し冷めてきたものの、
少し前までは新しいノートに出会うたびに使いもしないのに
色違いまで即買いしていたミーハー丸出しの若かりし頃のわたし… 

そのおかげでもう当分ノートには困らないで生きていけることは間違いないのだけど
本日、使えそう&おしゃれなノートを発見してしまい、また買ってしまった…
ので、もう開き直ってわたしの愛するノートちゃんたちをここで紹介します。

小さめのサイズでかわいさ3割増し

日本でも有名なクレールフォンテーヌの1951年復刻版!
クレールフォンテーヌファンとして、これは手に入れるのが義務であった。
表紙の質感といい、色合いといい、ツボすぎてきっと使えない…
ロゴも初期のものが印刷されている!
ほかにもオレンジ、ピンク、ライトブルー、ブラウン、緑、紫、赤、ストライプ柄などなど
たくさん種類があるらしい(→クレールフォンテーヌのウェブサイトで見れる) 。
赤の細斜めストライプと薄水色の太ストライプのがめちゃ可愛い! 

お店で見つけた時、誰かに表紙はがされたのかと思った

こちらは表紙が透明のConquerantのノート。
なんて斬新なんだ!

ノートを大量に持っているとどのノートに何を書いたのか分からなくなって困りもの。
特にフランス語の勉強用ノートで今まで使っていたものは
どれも表紙がもさくて、それだけでやる気半減。
表紙が透明だと書いてある内容が一目で分かって便利だし、なかなかおしゃれでないかい。
これはリピート率高いかもしれない…
(リピートするほどフランス語を勉強できるのかどうかは不明) 

2冊ともマス目ノートだから使い勝手もきっといい。
なんせフランスのノートは罫線が日本のノートと全然ちがうので、最初はよくとまどった。
(こんなの↓)

この罫線のノート、勉強用には使えないけど家計簿としてはけっこう使える

しかもノート自体のサイズ感がなんかおかしい。
日本のいわゆるB5ノートサイズが存在しないので、変に大きいか、もしくは小さい。
(そもそもB判は日本独自の紙のサイズだから仕方ないのか…)

左がフランス、右が日本のノート

使いやすさ、見た目の美しさ、手頃な値段

この3つ全てを満たしてくれるノートを選び抜くのは、なかなかの至難の業。

こんなにもノート選びで苦労するとは思っていなかったので
今でもよく文房具屋さんで、ああでもないこうでもないと何時間も悩みます。
でもその悩む時間が幸せだったりする。

そして今日も紙のヴィクティムロードをさらに加速中!

映画+トッポギソワレ

プレシ・ブレ城へのスピリチュアルなプチ旅から帰宅した夜、
韓国人のお友達スアがうちにやって来て、韓国料理を作ってくれました。

トッポギ+サツマイモのティギム

チンチャマシッソヨ!!!!!

いつもおいしいごはんメルシー、スア。
毎回ご馳走になってばっかですいません。

ごはんの後、手作りパンナコッタを食べながら
前から話題になっていたJacques Audiard監督の「De rouille et d'os」を二人で鑑賞。

たんなる純愛映画だと思っていたら大間違い

いや〜長いよ、この映画(2時間35分)!

前半、色の加減とか影を写すシーンとか
すごく好きな要素がたくさんあって「お!」と思ったのだが、
途中からけっこうだらだらと話が続いて
最後はなんだかけっこう普通に終わってしまった。

スアいわく、「この監督は、映画を撮ったあとの編集の仕方が分かっていない」らしい。
たしかにそんな感じがする。
印象的なシーンはたくさんあるのに話の展開がうまく転んでいなくて、
肝心なストーリーがぼやけてしまっているのがなんだかもったいない。

ただ、この作品ではマリオン・コティヤールが意外によかった。
映画の9割すっぴんというのもかなり度胸がある…

韓国の大学で映画を勉強していたスアと映画の話をするのはいつも楽しい。
今まで数々の映画を見てきた彼女にとって、映画を見るということは
ごはんを食べるのと同じくらい、普段の生活において欠かせないことらしい。 

わたしなんか彼女に比べたら、世界中に存在する映画の1%も見ていない方だろう。
自分の好きそうな映画しか選ばないからなぁ。

「これは名作だから絶対見なさい」、「この作品を知らないなんて芸大生として失格だ」 
と言われても、気が向くまではなかなか見れない。
いや、気というより、どちらかというとタイミングの問題かも。

「自分がそのときに必要な映画に自然と辿り着く」 
というのが、映画を見る際のわたしなりのルールなのだけど
やっぱり名作映画くらいは、芸術・デザインに関わる人間として見とかないとだめかしら…

8.8.13

アム〜るアム〜る

今日は、5月からお世話になっているスタージュの一環で
ナントから車で約一時間半弱のところにある
Château du Plessis-Bourré(プレシ・ブレ城)に連れてってもらいました。


ババーン!

実はこのお城、私の大好きなJacques Demyの映画「Peau d'âne(ロバと王女)」で
あのカトリーヌ・ドヌーヴ様演じる王女が住む"青の国"(と勝手にわたしは読んでいる)
のお城として、冒頭部分からドカーンと登場するのです。

Peau d'âne」の舞台になったお城としては、
ロワール渓谷で最大のお城であるChâteau de Chambord(シャンボール城)ばかり有名だけど
このPlessis-Bourré(プレシ・ブレ)も負けず劣らず立派なお城。

BGMはこれで。



なんといっても、池の真ん中から生え出たようなお城の佇まいがメルヘンすぎる。
まさに「物語の中のお城」にふさわしい。

初代城主のJean Bourréが建てた他のお城にもこういう掘りがある

初代城主のJean Bourréは、錬金術界ではかなり有名な人だったらしく、
お城の中には、至る所に錬金術を象徴するモチーフが隠されているのです。

特に見張り部屋にある天井画は一見の価値あり。
天井一面にぎっっっしりと絵やモチーフ、文字が描かれていて
その一つ一つがなんとも怪しげで興味をそそる。
ただ、見学中ずっと見続けていたので当然首が痛い。
 
しかもまだこれらの絵が何を示しているのか、解読困難だそう…
そんなこと言われると余計気になる。

ガイド付きの見学ツアーも分かりやすくて、とてもよかった。
しかしガイドのマガリィさんの声の張り方と演技(?)が尋常じゃなくすごくてちょっとびっくり。

このマガリィさんいわく、天井画が解読困難なのは絵のパーツが足りないかららしい。 
「今はフローリングが張られているこの床の下に実は別の床があるんじゃないかと私は踏んでる。」
確かにその推理、間違ってないかも…
この天井も前の城主によって隠されていたわけだし、実は床も…ってことは大いに有り得そう。

お城の傍には「錬金術の庭」と名付けられた小さなスペースがあって、
こじんまりとしているけれど、錬金術に関係ある記号の説明書きがあったり、
花が六芒星の形に植えられていたりして、目にも楽しい。

そして庭の奥に続く長〜い一本道。なんだか吸い込まれそう。
いったいどこに続いているのか…


これも錬金術と何か関係があるのかも

なんともスピリチュアルなプチ旅を経験できました。
こんなにスローな感じで、果たしてわたしはお仕事の役に立っているのでしょうか…

次回はJean Bourréのもう一つのお城、Château de Vaux(ヴォー城)にぜひ行ってみたい!

5.8.13

ひび

初めて足を踏み入れたすぐ近所のMusée Dobrée(閉館中)
これまたすぐ近所のMusée d'Histoire Naturelle
ウサギさん大集合。すくっ

名前わからないけど、最近よく道で見かけるきれいなお花。(誰か名前おしえてください)
むにょっとグリーン

日曜日のナントは、とってものどかです。

4.8.13

Les Emotifs Anonymes

素敵な映画には素敵な音楽がつきもの。

今まで好きになった映画で、見た後もずっと心に残っている作品は
話の内容よりも挿入歌やエンドロールで流れるテーマ曲の方が
鮮明に覚えていることが多い。
どうやら劇中の歌を口ずさめるかどうかが
自分にとっての好きバロメーターの基準になっているらしい。

なんか嬉しいことがあったとき、
帰り道くちずさみたくなる「J'ai confience en moi」。
Jean-Pieere Améris監督の「Les Emotifs Anonymes」で
主役のアンジェリックがルンルン歩きながら歌う可愛くて元気の出る歌。
あの有名なミュージカル映画「The Sound of Music」の挿入歌
I Have Confidence」のフランス語バージョンの後半部分を
アンジェリック役のIsabelle Carréが歌ったものらしい。

この「Les Emotifs Anonymes」がなかなか素敵な映画で、
2年前に初めて見て以来、挿入歌と心が温かくなるストーリーに一目惚れ。

久しぶりに見たくなって、昨日図書館で借りてきた。 


アンジェリックの緑のコート+赤チェックのマフラーがかわいい

見終わると前回同じく、しあわせ〜な気持ちに。こんな素敵な恋がしたいわ。
そして「J'ai confience en moi」が流れるとやっぱり口ずさんでしまう。


歌詞:

À chaque pas je suis plus sûre
(一歩ずつ確信するの)
Que tout va bien se passer

(きっと全てうまくいくって)
Je suis sûre, le monde m'appartient

(きっとそう、世界はわたしのもの)
Ils le reconnaîtront car j'ai quand même confiance en moi

(みんなそれに気づくわ、だってわたし自信があるんだもの)

J'ai confiance car il fait beau

(自信があるわ、だって晴れだもの)
J'ai confiance car il pleut

自信があるわ、だって雨だもの)
Je crois ferme que le printemps reviendra

(春はまたやってくるってきっと信じてる)
Et par dessus le marché, j'ai quand même confiance en moi...

(おまけにそのうえ、やっぱりわたし自信があるの…)


セーラームーンの「乙女のポリシー」に負けない"ポジティブ感"!
エンディングのうさぎちゃんのように駆け出したくなってくる。

映画の最後に流れるAngus & Julia Stone姉弟の「Big Jet Plane」がこれまたいい!
特にこのアンジェリックとジャン・ルネが登場する
「Les Emotifs Anonymes」版のミュージックビデオがとても素敵。

超恥ずかしがり屋な二人のやりとりがなんともおかしくて、
これは大人版の「アメリ」だと私は思っている。
おいしいチョコレートを食べながら見たい素敵な一本。
ちなみに日本語タイトルは「匿名の多感な人々」…直訳すぎて残念な感じに。

にしてもチョコレート工場社長のジャン・ルネを演じるBenoît Poelvoorde。
いつもはコメディ映画ですっごくおかしな役ばかりしてるのに
こんなダメで可愛らしいおじさん役も意外とはまるもんなんだなぁ。 
Le Grand Soir」の時とはまるで別人…


さて、パンナコッタ作って日が暮れないうちに出かけよっと。

カニキュル。

あっという間に8月。

夏のソルド(セール)もほとんど終わってしまった…かなしい。
月日の経つスピードに心も体も全然追いつかないまま、
毎日サラダばかり食べています。

パンケーキ生活からようやく脱出し、
友達との週2のテニスと金曜の外飲み(+狩り)を楽しみに生きる2013年の夏は、
とにかくスピードがすごくて恐ろしい。 

昨晩の外飲み。à 50 otages.

しかし、怖がって逃げてばかりでは何も解決されない。
今日はクラスメイトに誘ってもらい、
重い足をようやく図書館へと運びました。
隣りに住んでいるにも関わらず、
引っ越して以来見事に素通りしまくってたジャック・ドゥミ図書館。

そもそも「ジャック・ドゥミ」って名前がつけられてること自体に
もっとドキドキすべきなんだろうけど、
あまりに自分の近くにありすぎると
灯台下暗しで感情が鈍ってしまうのは、本当に良くない。
あのジャック・ドゥミが育った街の
ジャック・ドゥミ図書館の隣りに住んでるっていうのに…
もっと感動しろ自分!

それはさておき、久々の図書館では論文に必要な本を何冊か借りて
(全部フランス語で読むのか…憂鬱でしかない)
その後そそくさと上階のマルチメディアコーナーに。
思い起こせば去年の暮れに図書館カードを気合い入れて作った割に
2回同じ本を借りただけでまったくちゃんと他のサービスを利用したことがなかった。
(しかも結局読まずに貸し出し期間オーバーして呼び出しをくらういつものパターン)

なので今回マルチメディアコーナーデビュー。
これがけっこう充実していて悪くない。
しかもDVDは一回につき4枚までを6週間借りれるらしい。
さすがジャック・ドゥミ!


すっかり楽しくなってしまい、
さっそく前から気になっていた映画を3作と
論文のためのドキュメンタリーを1作借りました。
その中から今夜見たのは、
ペドロ・アルモドヴァル監督のスペイン映画「ヴォルヴェール〈帰郷〉」。

花のイラストがなんとも素敵

素敵なお花と赤口紅のセクシーなペネロペ・クルスが
バーンと写った真っ赤なビジュアルがとても印象的で
たしか高校生の頃、広告ポスターを初めて見たときから
ずっとその赤が脳裏に焼き付いていて、いつか見たいと思っていた作品。
今日図書館で見たときも、やっぱりこの赤に目がとまって、
手に取らずにはいられなかった。

そして映画を見た感想、とても好き。

ペネロペ・クルスがちゃんと演技してるの、もしかしたら初めて見たかもしれない。

スペイン語話してるのがとてもいい。
あと脇を固める女優が、大好きな映画「Les Femmes Du 6eme Etage」で
スペイン人の家事手伝い役をしている二人でなお嬉しい。

ペネロペたちが着ている服や部屋のインテリアのビビッドでキッチュな色合い、

台所や挨拶シーンの真上からのカットなどなどツボな部分がいくつもあって、
長年気になっていたのにはワケがあったのねと納得。
映画の中でペネロペが歌う(本当は歌ってないけど)
Volver」 というタンゴの楽曲がしっとりと映画にマッチしていてこれまたいい。

フランソワ・オゾンの「8 Femmes」 を思わせる
”男性出演率ほぼゼロ”なストーリーに現実とファンタジーが混じった世界観が絶妙で、
ペネロペのママ役のカルメン・マウラのおちゃめな感じは「ホノカアボーイ」のビーさんみたいだった。
こんな風に今までに見て好きになった色んな映画のことがポコポコ思い浮かぶときは、調子いい。
縁ある作品と出会えたなと思って嬉しくなる。

ボーナス特典で入っていた監督のインタビューも興味深かった。
「自分が一番マスターしている母国語のスペイン語で映画を作るのが一番やりやすいから、
ハリウッドなどに進出せずにスペインで映画を作り続けている」らしい。
たしかにシナリオを書き直したり、セリフの言い回しを細かく変えたりするには、
その言語をマスターしていないと難しいだろう。
当たり前のことを言っているようで、
でもそこをはっきりと潔く言うのは、なかなか私には出来ないのでハッとした。

同じ監督の作品はもう一つ「La piel que habito」 というのを
2年くらい前に映画館で見たけど、あれもかなり衝撃的なストーリーだったなぁ。
画面のザラつき感と色の濃いぃ感じが印象的で、その濃さゆえにすごく古い映画なのだと思ってた。
色とストーリーの濃さに負けない主演のアントニオ・バンデラスの時代はずれの濃さが
さらに映画を現代っぽくなくさせていてよかった。
(アントニオ・バンデラスといえばスパイキッズ…なつかしいな、久しぶりに見たい)

来週からもっと図書館使おう。
「耳をすませば」の雫ばりに通いつめてフランス版天沢聖二との出会いを期待しよう。
いやでもあのツンデレ加減は聖二くんだから許されるのであって、
あんなことをフランス人の男の子にされてもきっとイラッとくるだけだろうな…

コンクリートロード〜♪