9.12.13

Atelier Calendrier de l'Avent en Origami / 折り紙アドベントカレンダーワークショップ

12月に入り、ナントの街にもマルシェ・ド・ノエルとイルミネーションが設置され、
寒いなか外を歩くと、どこもかしこもたくさんの人で賑わっています。
しかもなんだかみんないつもより楽しそう…♪

さっき道を歩いていたら、知らないおじさん(ほろ酔い)が何の前ぶれもなく

「Joyeux Noël !!!!!(メリー クリスマス)」

って言ってくれました。
たぶんサンタさんのようなわたしの赤いニット帽に反応したんでしょう…

スーパーのレジのお兄さんも「そのネイルの色すてきですね!」なんて、
今まで半年以上同じスーパーで買物していて、一度だってお世辞どころか
ろくに挨拶さえしてくれたことなかったのに…!

みんな浮かれモードでいいですね。
クリスマスマジックにかかってるんでしょうかね〜。


さて、前に告知していたとおり、ナントいちステキな手芸雑貨+サロン・ド・テのお店、Henry & Henrietteにて
かわいい紙を折って作る、手作りアドベントカレンダーのワークショップをさせてもらいました!

12月1日からクリスマス当日まで一日ひとつずつ開けていくアドベントカレンダー。
フランス語ではCalendrier de l'Avent(カロンドゥリエーる・ドゥ・ラヴォン)という名前で呼ばれていて、
この時期スーパーに行くと、楽しいイラストと日付が書かれたチョコレートメーカーの大きい箱がズラッと並んでいます。

お菓子だけにとどまらず、おもちゃのCalendrier de l'Aventも大人気。
なかでも、子どもちゃんのいるお宅で見かけたレゴのCalendrier de l'Avent
わたしも欲しくなってしまうほどの豪華さ(Star Warsバージョンもある!)。
毎日お菓子やおもちゃをもらえるフランスの子どもたち、うらやましすぎる…!


ワークショップは10月末と11月末に計2回行われました。
参加者はほぼ全員が小さいお子さんを持つママたち。
なにせ合計24日分を用意しないといけないCalendrier de l'Aventは、
フランスのママたちにとってはこの時期けっこう悩みの種みたいで
みんなお仕事と家事で忙しくて、手作りのものを子どもに作ってあげたくても
なかなか時間とアイディアが…とみなさん口を揃えて仰ってました。

そこで今回わたしが提案したのが、超簡単にできて
しかもかわいく飾っておけるガーランドタイプのカレンダー。

試作品第一弾たち

この三角ピラミッド、実はナントの人たちにとってはなじみのある形で
みんな「Berlingot(ベるランゴ)だ!」と言ってすぐに興味を示してくれます。

Berlingotとは、三角錐の形をしたナント名物の飴ちゃんの名前(→ベルランゴの画像)。
名前そのものが日本でも見かける牛乳やジュースの「テトラパック」を意味しています。

元々の起源はイタリアらしく、19世紀初頭に第1コンスル軍隊付きの料理人だったクエ婦人によってイタリアから持ち帰られたレシピを、婦人の娘夫婦が復元しナントの街で売り出したのが始まりだそう。
今でもBerlingot Nantais(ベるランゴ ナンテ)として地元の人に親しまれていて、
ナントでこの形といえば、ベルランゴ!なんです(きっと)。

ナント土産としてもお店でよく見かけます。いろんな色があるので一色ごとに違ったフルーツ味なのかと思いきや、実は味は全部同じ。フルーツっぽい香料は付けられているみたいですが、中身はただのシュガーキャンディー。
それでもその形のかわいさに惹かれて、ついつい買っちゃいそうになります。


そんなナント名物ベルランゴさん、どうやったら紙で立体的な形ができるんだろうと最初は不思議がっていたママたちも、わたしが一度手本を見せると
「あら、すごく簡単!これならわたしにもできるわ〜」と次々にベルランゴ作りに熱中していき、
Henry & Henrietteの店内は完全に「ベルランゴ製造工場」と化していました…

そのときの様子を写真でどうぞ。↓

初回ワークショップにて。みなさん黙々とベルランゴを作成中。

夜な夜な作った三角ボックスアイディアを大量にひっさげて挑んだ第二回目ワークショップ。
   
出来上がったベルランゴをつなげてツリー風ガーランドに。今年はこれが我が家のクリスマスツリー代わり!

ベルランゴの中には小さいプレゼントを忍ばせて…


おかげさまで、ワークショップは笑いの絶えないとっても楽しい空間でした。
みんなベルランゴの中には何を入れるんだろう…♪
 
Instagramに12月1日からのベルランゴカレンダーと中に入れるプチプレゼントのアイディア写真を(ほぼ)毎日アップしています!(⇒http://instagram.com/enatytto


そして、実はこのワークショップがきっかけで
地元のテレビの生放送番組にも急遽かり出され、出演してしまいました…!
以下のリンクから番組のリプレイが見られます(緊張で顔ひきつってますが…)。
わたしが登場するのは最後の5分間のみ。

9月のラジオに引き続き、まさかテレビにまで出ることになるなんて…!
今年は本当に色んな経験をさせてもらった一年だったな〜。
たくさんの人に感謝。(まだ全然恩返しできてない…)

来年はもっともっと加速すると同時に、ひとつひとつの出来事を
もっときちんと大切にできる一年にしていきたいです。
仕事の量も質もスピードも、バランスのとれた年を過ごせますように!


*ここから告知*



来週末14、15日にナントのRue des Olivettesで行われるクリスマスのクリエイターズ・マーケットに参加します!!
Henry & Henrietteと共通でスタンドを持たせてもらって、
夏から販売を始めたメッセージカードと手作りアクセサリーを販売する予定です。

詳しい情報はこちらから(※フランス語)⇒Le Petit Marché de Noël
 
お近くのみなさんはクリスマスプレゼント探しついでにお越し下さい〜!  
お待ちしてます。

Atelier Bento 2 / キャラ弁教室2

前々回の記事でも紹介したお弁当教室の最終回(10月5日分)をかなり遅ればせながらご報告。

9月〜10月にかけてナント市で行われた日本関連のイベントItinéraires Nantes-Japon 2013の一環で、
アトランティック・ジャポンの小野香織さんとやらせていただいたお弁当教室。
最初は全2回のみの開催予定だったものが、予想を上回る数の申し込みがあり
急遽3回目が追加され、それでも毎回キャンセル待ちが出るほどの人気っぷりでした。

お弁当に対するフランス人の強い関心と情熱を目の当たりにして、
日本での学生時代毎日当たり前に食べていたお弁当は、実はこんなに素晴らしいものだったのか!と再発見。
と同時に、毎朝太陽よりも早く起きてお弁当を作ってくれていたお母さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今更だけど、お母さんありがとう!(しょっちゅうおかず残して帰ってごめんなさい)

お弁当を作る側になって初めてその大変さが身にしみました…

では、最終回の生徒さんたちのすばらしいお弁当を一気にご覧下さい!

キャラ弁教室最終回!みんな立ち作業でやる気満々。
最終回も堂々登場のマスクマンひよこちゃん!今回はご飯もちゃんと入れた…
白ご飯の雲(?)さんがカワイイ!チーズと人参を並べたお花もステキ。
カラフルで楽しいお弁当たち。みんな色使いがうまい!

写真右下のキティちゃんおにぎりは、芸術学校に通う女の子の作品。
本当にみんな創造力が豊かで毎回写真を撮るのが楽しい!ミニキャラが賑やかな右のお弁当からは物語が聞こえてきそう。

ブラボー!
みんな楽しんでくれたようで、本当によかった…。

こうしてみんなが一生懸命つくったお弁当を見ていると、自然と笑顔になってくる。
お弁当って作る人の愛情と思いやりがたっぷり詰まっているから、食べるとしあわせな気持ちになるのかな〜。

ちなみに、このお弁当教室を取り上げた地元のラジオのコーナーにも
香織さんと一緒に登場して日本のお弁当についてお話してきました。
人生初ラジオ、緊張した〜!
けっこうモゴモゴしてしまってこれで放送大丈夫なのか?とかなり不安だったけど、
編集ではうまーくスッキリまとまっていて感動…

キャラ弁教室を通して貴重な経験をたくさんさせていただきました。
この機会を与えてくれたコスモポリスに感謝。
そして、材料買い出し、下準備〜片付けまで全てにおいて
厚くサポートしてくださった香織さん、本当にありがとうございました!!

またこうしてみんなとワイワイお弁当をつくる機会がもてたらいいな〜と願いながら
ただいま出張キャラ弁教室を計画中………本当にできるのか?!
(興味のある方はご一報ください)

5.10.13

Marché des créateurs / クリエイターズマーケット

キャラ弁教室に引き続き、最近の活動のご報告。

同じくItinéraires Nantes-Japon 2013の一環で9月の21、22の土・日と
ナントのヴェルサイユ島にて開催されたクリエイターズマーケットで
手作りアクセサリーの販売を行いました。

またまた写真をダバダバと貼ります!

日本(風)庭園の渡り廊下にスタンドがズラリ

販売の様子

少ないながらもわたしはプラ板アクセサリーを販売しました

販売を一緒にした和田萌恵ちゃんのおいしそうなアクセサリー♡

大学時代のお友達どんが日本から送ってくれた家紋モチーフのステキすぎる木製ピアス♡とっても好評でした!

プラ板で焼いたコケシちゃんシリーズが自分の中でけっこうお気に入り。

コケシちゃんピアス

コケシちゃんブレスレット

ブレスレットは5歳くらいの女の子がお父さんにおねだりして買ってくれました!めるし〜♡
色んな人とお話できて、とても楽しい2日間でした。

プラ板アクセサリーはいつもお世話になっているナントの手芸雑貨屋さんHenry & Henrietteで販売してもらえることに♡めるし〜オレリア!
手作りメッセージカードも引き続き置いてもらっています〜!


そのHenry & Henrietteでは、今月26日(土)13:00〜クリスマスカレンダーのDIYアトリエをさせてもらうことになりました!

完成見本

中には好きなモノを詰めこみます

フランス語で"Calendrier de l'Avent"といって、12月の1日から24日のクリスマスイヴまで毎日一つずつ窓を開けるとチョコレートが入っていたり、小さなオモチャが入っていたりとクリスマスまでのカウントダウンが更に楽しくなるアイテムなのです。(日本でも英語名の"アドベント・カレンダー"として売られているそう)

クリスマスシーズンになると、大きなスーパーにずらーっとCalendrier d'Aventが並んで、
子供用と分かってはいてもついつい自分用に買いたくなってしまう…(でも誰かにプレゼントされる方が3倍嬉しい)
去年はチョコレートのmilkaのとバービーのミニチュアおもちゃ入りのをもらったっけな〜。
(たしかこんなの→Calendrier de l'avent Milka
バービーのはもったいなさすぎてまだ全部開けてない笑
 
アトリエ参加費は材料費込みで20€、最大人数6人で受付けています!
かわいい布プリントのオリジナルペーパーキットを使って三角ボックスをつくり、
それをリボンでつなげたガーランド式のカレンダーを作成します♪
ボックスの中には好きなモノを詰め込んでください。
アトリエへのお申し込みはメールで(フランス語)→henryethenriette@gmail.com


近頃だんだんと気温が下がり、日中は少し熱くても、夕方に吹く風が秋の匂いを運んできている気がします。
そろそろ一年で一番お腹と心が空く時期の到来ですね…
外にいても中にいても感性が刺激されてとても動きやすいこの季節。
今から公園に落ち葉を拾いに行くのが楽しみで仕方ない!

京都の紅葉見に行きたいな〜。

4.10.13

Atelier Bento / キャラ弁教室

約一ヶ月ぶりの更新。
色んな人に助けてもらって、メモワールやっと書き終えることができました…!!
来週末の発表会までにレイアウト、印刷、装丁の作業が残っているので
まだまだ気は抜けないけど、なんとか溺れずに岸まで辿り付けました…
こっからは陸上戦だ!(なんかトライアスロンしている気分になってきた。 )
そして改めてフランス語もっと勉強せなダメだな〜と思う日々です。


以前からお知らせしているItinéraires Nantes-Japon 2013の一環で
担当させてもらっているお弁当教室の第一回目と第二回目のご報告!
 
写真をダバーッと載せます!

みんなかなり真剣な表情…

外は大雨でもアトリエは楽しく進行中

小さなキャラクターたちが次々に生まれていきます

パーツが完成!あとは箱につめるのみ!

どんなお弁当が出来上がるのか楽しみ!

キャラ弁完成〜!お弁当箱の形や色も人それぞれで見ていて楽しい♪

そしてみんな作業が細かい!!

うずらタマゴのキャラクター傑作集。左上のお弁当にはサーフィンタマゴとフラダンス(?)しているヒゲオヤジタマゴが…!

海苔の新しい使い方!素晴らしすぎる!

彩りが鮮やかで子供たちにきっと大人気のお弁当♪

みんなサラダの使い方まで天才的!!もう何も教えることありません…

第一回目はくまちゃんが大量に出没したのでした

どうですかこのクオリティーの高さ!!!

みんなキャラ弁どころか、お弁当づくりも初めての方がほとんどなのに初回からこの完成度はすごすぎる。
女性の方は細かい作業や彩りにすごく気をつかっていたのが印象的で、
男性はぷっと笑える面白いキャラクターを作るのが天才的にうまいな〜と感動!
わたしが絶対に思いつかないようなアイディアが盛りだくさんで、2時間なんてあっという間に過ぎてしまいました。

参加者のみなさん想像力が豊かすぎて、わたしが教えることなんか何もない!と思ってしまうほど。
逆にみなさんの個性溢れるお弁当を見て、なるほど〜!と学ぶことばかりでした。
お弁当作り、すごく楽しんでもらえたようで本当に良かった♡

ちなみにわたしのお弁当はこんな感じ。

ごはんつめるスペースなかった…

即興で作ったマスクマンひよこちゃんが意外に人気でびっくり笑
次回もやろうかな。

明日はいよいよ最後のキャラ弁教室。最後だと思うとなんか寂しい…
また何かの機会でキャラ弁教室やらせていただけたらいいな〜
とひそかに思っています。(誰か一緒にやりませんか?笑)

今回アトランティック・ジャポンの小野香織さんのご協力あってこそ実現できたキャラ弁教室。
計画性のないわたしには、一人でキャラ弁教室を担当するなんて荷が重すぎてきっとできませんでした…
コスモポリスの皆さん、香織さん、本当にありがとうございました!

最終日も楽しむぞー!!

9.9.13

Itinéraires Nantes-Japon

先週のHenry et Henrietteでの展示+メッセージカード販売の作業が一段落して以来、
どっっっっっぷりと論文の海に溺れています…

全フランス語で45ページがノルマ。書いても書いても…終わるはずがない。

日本語だったらもっと話膨らませられるのにな〜

とかそんな弱音を吐いている暇もそろそろなくって
デッドラインが刻々と迫ってきている…

泳いでも泳いでも、波に呑まれて、沈むか沈まないかぐらいのゴボゴボ状態。

そんなカナヅチなわたしに浮き輪を持たせて、行き先を示し、
船から声援を送ってくれる周りの人たちに感謝の日々。

いつもいつもいつもいつも、お世話になってばっかり。
本当、いつになったらお返しができるんだか…泣

早く岸に上がって、今度はみんなの役に立ちたいです。

食べるのも寝るのもあんまりままならない生活が続くけど、
この経験はきっとわたしの血となり肉となり、 自分を形作ってくれるはず。

そう信じて、今日もフル起動でアッツアツのmacちゃんに向かいます。


先週やっとこさCosmopolisに行き、Itinéraires Nantes-Japonのイベントパンフレットをゲット。
先月の記事に貼付けたPDF版と同じく、わたしのキャラ弁ちゃんがしっかりと載ってます〜!

ぼかしの効いた色合いがステキな表紙
映画『タンポポ』の役所広司のとなりに登場!
嬉しいので何枚も載せる

趣味でコソコソやってたことをこうやって公の場で紹介してもらえる日って来るんだな〜。

ちなみに明日は、ラジオ・フランスの取材を受けることになっています…!
(わたしのトークを採用してもらえるかはまだ分からないけど)
それにしても、何を喋ればいいんだか…

でも、数年前になんとな〜くこうなったらいいな〜って思ってたことが
ひょんなことから現実にぽこぽこ起きようとしていて、
人生ってほんとうに何が起きるか分からない、の一言に尽きる。

チャンスって願った一年後か数年後に見知らぬ顔してやってくるから、
いつでも気を抜かずに信じて何かをやり続けるって大事だな〜と改めて肝に銘じる日々です。

 
ちなみに、ナントで開催されるこのイベント「Itinéraires Nantes-Japon」は
明日9月10日(火)18:30にCosmopolisで開会式が行われ、
約1ヶ月間にわたり展示や講演会、アトリエ、パフォーマンスなどなど
日本に関する催し物がたっぷり企画されています。

最近知り合ったNantes Beaux Artsの卒業生で日本ダイスキっ子、
Zoé Schellenbaumの作品展「GENIUS LOCI」も
12日(木)からNantes Beaux-Artsの敷地内にあるAtelier sur l'herbeで始まります。
ただし、アクセスはBeaux-Arts校舎の左側にあるFénelon通りから。
Vernissageは11日(水)18:30〜Atelier sur l'herbeにて

お手伝いをさせていただくお弁当教室の第一回目は9月14日(土)11:00から
Place Viarme近くのSalle du Martray(8, allée Maud-Mannoni)にて。
参加費は10€、申し込みはお電話で→ 02 51 84 36 70
第二回目は9月28日(土)、同じく11:00から13:00まで。
第一回目は、ハンバーグをメインおかずとして、キャラ弁をみんなで楽しく作る予定です。
ナントの人たち喜んでくれるかな〜今から楽しみすぎる♪

さらに、9月21、22の土・日は、日本式庭園のあるÎle de Versaillesの
モード系クリエイターズ・マーケットにて、プラ板を使った手作りアクセサリーを販売します!
両日とも11:00〜19:00まで、入場無料です。
(しかしまだ肝心なアクセ作りが進んでいない…) 


…こんなにいっぱい詰め込んで、大丈夫かわたし!?
(特にメモワール大丈夫か!?)

いや、でもやるしかない、できないことなんか何もないぞっっ!

ナントの方は、ぜひイベントに足を運んでくださいね〜! 
イベントの詳しいプログラムはこちらからダウンロードできます↓
Programme Itinéraires Nantes-Japon 2013 

28.8.13

プチ・エクスポ+メッセージカード販売!


以前も紹介したナントのステキすぎる雑貨やさん、Henry et Henriette
本日8月28日からわたしの作品をショーウィンドウ内で展示させていただくことになりました!(きゃーっ!)

パチパチパチ!


展示風景

ナントにきてもうすぐ一年。
去年はこんなチャンスがいつか舞い込んでくるなんて夢にも思ってなかった。

人生って何が起こるか分からない…

何が起こるか分からないからこそ、「何もなくて暇」なときはチャンス!と思ってコソコソ制作しておくもんだな〜
と心底学んだ一週間でした。

こんな機会を与えてくれたHenry et Henrietteのオレリアに感謝!!!
めるしぃー!!!!!

ちなみに今回の展示と合わせて作ったmi*miamのメッセージカードも店内に置いていただくことになりました♡!

5€で発売中です!

こんなに可愛く置いてもらいました♡

嬉しすぎて震える…

夜な夜な愛情込めてつくったメッセージカードちゃんたち。
目には見えませんが、わたしの紙ものへのただならぬ情熱が注がれています。
正直手放すのが少し淋しかった…

誰かの心に響いてくれるといいなー!
嫁入りしたからには、出戻ってくるんじゃないよー笑!

展示は10月の半ば頃までさせていただけるそうです。
ぜひ見に来て下さーい!



カードちゃんたちも旅立ったことだし、今日はちょっとゆっくりしたい。

にしても肉体的疲れがなかなか取れないこの頃(日に日に老いている気が…)

展示前日は一晩中「カバチタレ!」を全話流しつつ制作に励み、
作品搬入から帰った昨晩は「きらきらひかる」を見ながら
ごはん作る気力も体力も残っていなかったので冷蔵庫に残っていたKinder buenoをむさぼる。
大型スーパーで、なんと半額だったのだKinder bueno!(賞味期限が8月中というウラあり)

90年代後半〜2000年代前半のドラマは元気がないときにもってこ〜い。
なんか景気がいい。うっとうしいくらいに前向き!!ってのに励まされる。
「きらきらひかる」の第2話の立ちションで感電して事故にあう先輩の話がなぜかずっと頭に残っていて、
久々に見たくなり適当に探したら、なんとその2話に一発で辿り着いて感動!

それにしてもこのドラマ、キャストが豪華すぎるな〜。
「カバチタレ!」は山ピーと香里奈が若すぎる。
深津絵里のけなげさに元気づけられる〜う。
 「恋のチカラ」も中学・高校のとき、テスト期間で早く下校した夕方の再放送でよく見てたな〜。
あと「踊る大走査線」も…

でも実は、ドラマばっかり見て元気づけられてる場合じゃない。

メモワールといいItinéraires Nantes-Japonのアクセ作りといい、まだまだやることがぎっちぎち!!

気合いで乗り切るぞ!!!

21.8.13

あ・ら・ぷらーじゅ

3ヶ月間のスタージュが終了して、遅めの夏休みがスタート。

新学期前にやることは山ほどあるのだけど
どれから手をつけていいのか分からず、モヤモヤばかりがつのる日々。

そのモヤモヤと布団の中で闘いながらもなかなか起き上がれずにいたところ、
先日ニューヨークから帰ってきたモルガンから電話が。


「今日の午後、海に行かない?」


「行きたい!!」


と、こんな感じで気軽にプラージュ(ビーチ)に行けてしまうのが、ナントのいいところ。

山と田んぼに囲まれ、海に縁なく育ったわたしにとって、海に行くというのはかなりの一大イベント。
夏休み前から計画して、水着にタオルに日焼け止めクリーム、飲み物、食べ物、バス・電車の時刻表、天候、etc…と準備がまず大変。
その上、友達や家族との気持ち的な盛り上がりが出発当日まで持続しない限りは、なかなか行けない場所である。

しかも一夏に一回行けたらラッキーな方で、たいがいはアツイアツイとぼやきながら
ショッピングモールや映画館で涼んで過ごすのが夏休みの遊び方というものだった。

天気はいいけどこれといって予定がなくて悶々としているとき、
「そうだ、海へ行こう!」などというひらめきは、絶対に日本では有り得なかったわけです。
なので、「コンビニ行く?」みたいなノリで「海行く?」と誘われて、一人で超ワクワクしてしまった。

 
頭の中のBGM:



今日はメモワール(論文)やるつもりだったけど、
Il fait trop beau pour travailler ♪
まさに「仕事するには天気が良すぎる」!

毎度のことながら、しっかり者のモルガンに運転してもらって、
(フランスで車を運転する日は果たして訪れるのだろうか…)
ナントから車で一時間ほどで着く、Pornichet(ポルニシェ)へと行ってきました。
海岸沿いの道路にさしかかると、さっそくあの塩っぱい香りが窓から入ってくる。

海だぁ〜!!!

フランスのビーチは日本のよりもなんかカラフル

フランスの海ってなんでこうも心がときめくんだろうか。

浜辺に横たわって日焼けする人たち、ビーチバレー、カラフルなパラソル、青と白のストライプ柄のビーチ用テント、三角屋根の物置き、港に浮かぶたくさんの船…

大学時代に見て夢中になった、エリック・ロメールの『海辺のポーリーヌ』 の世界観そのままだ。
たる〜い空気が漂っていて、それでいて風はとても爽やか。
読書をしている人、ただぼ〜っと海を見つめる人、いろんな人が思い思いに時間をすごしている。

こういう何もない、でもざわつきが遠くで聞こえる感じがたまらなくいい。

フランスの海は、浮き輪とか水遊び系おもちゃが日本に比べてかなり少ない気がする。
持ってきてる人はいても、それが海面にびっしり浮かんでるという光景は
まだこちらでは見たことがないような。
(南仏とかもっと観光地に行けば、意外と日本とあまり変わらないのかも)

いや〜それにしても海はいい。何も考えずに頭をからっぽにできる唯一の場所かもしれない。

さらさらキメ細かい砂が気もちいい



かき氷を売るお兄さんに群がるキッズ

今年は海には行けずじまいかな…としょんぼりしていたので、今日は本当に嬉しいサプライズだった。
モルガンありがとう♡

名残惜しい気持ちをひきずりながらも、ナントに戻る。

帰り道、ロワール川の橋を渡りながら、その美しさに胸がきゅっとなる。

いつもと変わらぬ穏やかなロワール川

最近、朝夕は冷え込むようになってきた。
やっと夏が来たと思ったら、もう終わりなのか…さみしすぎる。

メモワールをなんとか片付けて、夏が完全に去ってしまう前に
もう一度プラージュに行けたらいいんだけどなぁ。

14.8.13

ネムノキ

今日もお決まりのルートをすたすた歩く。
最近の習慣になっているあのいつものお花の前を通り、写真をとる。 

右側にちがうピンク色の花が咲き始めた

今さっき、やっとこの花の名前が判明。(もっと早く調べればよかった)

なんと、『ネムノキ』(合歓木。フランス語では通称"Arbre à soie"〈絹の木〉)でした!

ネムノキってこんなにきれいな花が咲くのかぁ。
名前ばかりで実際にどんな木なのか注意して見たことがなかった。
しかも原産国は中国、日本、韓国といったアジアの国々らしい。

フサフサ気持ちよさそうな花は、タッセルとか花火などに例えられる。(→ネムノキ
花言葉は「歓喜」。 たしかに見てるだけで楽しい気持ちになってくる。


さて、フランスでは明日8月15日は『Assomption de Marie(アソンプシォン ドゥ マリィ)』といって、
聖母マリアが天国にあげられた日を祝うカトリックの祝日です。

いつものことながら、ほとんどのお店がお休みだろうから、
明日はゆっくり家にこもって論文を書かねば。
フランス語で論文なんて、まともに書くにはあと最低5年は必要だと思うんだが…
「書けばいつか終わる!」そう思ってなんとかするしかない…!

Le vent se lève!...il faut tenter de vivre!

最近毎日食べているフロマージュ・ブロン+フランボワーズソース

海にいきたい…

と一人つぶやいてみたら、頭の中に突然ジブリ映画の「海がきこえる」の「海になれたら」が流れてきた。
映画は一度も見たことがなくて、大学生のときに図書館で借りたジブリのサウンドトラック集CDに入っていたこの歌しか知らない。
メロディーがとても心地よくて、聞くたびに胸にさ〜っと潮風が吹く感じがする。
大学時代の友達がとてもいい作品だと言っていたので、いつか映画も見てみたいなぁ。

ジブリといえば、最新作「風立ちぬ」。賛否両論らしいけれど、ジブリファンとしては絶対に見逃せない。
予告編を見てさらに映画を見たい気持ちは高まるけれど、フランスでの上映は今のところ未定。
来年に持ち越しそうな予感。

ジブリの新作映画が公開されるたびに映画と同じく楽しみなのが、
スタジオジブリの舞台裏を取材した特番や宮崎監督、鈴木プロデューサーへのインタビュー映像。
「風立ちぬ」公開記念特別番組
 
宮崎監督、「もののけ姫」のときの舞台裏密着映画に比べたらすごく痩せている。
大丈夫だろうか…ちょっと心配。元気に長生きしてほしいです。

でもよく考えたら「もののけ姫」からもう16年も経つのか…ジブリ映画は本当に色あせないなぁ。
逆に子どものときには何度見ても分からなかったことが、大人になってみて見返すと「なるほど」と思うことがたくさんある。

特にわたしは「魔女の宅急便」が大好きで、セリフはほぼ全て暗記している。
(しかも映画が公開された89年生まれということで、ただならぬ運命を感じている)
実家にあったレーザーディスク(なつかしすぎる…)がすり減るほどに何度も何度も繰り返し見ていたけれど
なぜ飛行船を見に行ったキキが急にトンボに冷たくあたるのか、なぜそのあと魔法が弱くなってしまうのか、
子どもの頃はずっとそれが謎で、キキは変な子だなとばかり思っていた。

それが、自分もキキくらいの年頃になり思春期というものを迎え、
「やきもち」という感情を覚えて初めてキキの気持ちがやっと分かったときは、感動したものだ。

わたしの人生はすべてジブリで語れるほど、ジブリ作品の与える影響はとてつもない。
哲学とか難しいことは苦手だけど、唯一あるとしたら、それはジブリ作品の中にあると思う。

もしスタジオジブリがなかったら、もし宮崎駿監督がいなかったら、今のこの日本は有り得ただろうかとよく思う。
不況や自然災害、恐ろしい事件などの暗い出来事をジブリ作品のピュアさが浄化して、
それで世界がバランスをとっているような気がする。

最後に、映画「風立ちぬ」に関係深い、堀辰雄の小説『風たちぬ』の中で訳されている
フランスの詩人Paul Valéryの詩、『Le cimetière marin(海辺の墓地)』の後半の一部を紹介します。
元の詩自体はけっこう長くて、生と死について描かれた熱い表現と情景描写が美しい。

声に出して読んでみるとさらにフランス語の言い回しの美しさに気づかされる。 
フランス語ってやっぱり美しいなぁ。
(脚本家、俳優のジャン=クロード・キャリエールの詩の読み語り映像が見られます。
 →Le Cimetière marin de Paul Valery lu par Jean Claude Carrière
ビデオに出てくるネコちゃんがめちゃ可愛い。 


Non, non! . . . Debout! Dans l'ère successive!
Brisez, mon corps, cette forme pensive!
Buvez, mon sein, la naissance du vent!
Une fraîcheur, de la mer exhalée,
Me rend mon âme . . . O puissance salée!
Courons à l'onde en rejaillir vivant. 


否! 否!… 立て! 続きゆく時代の中に!
打ち砕け、私の肉体よ、この物思う姿を!
吸え、私の胸よ、風の誕生を!
海が吐く爽やかな風が、
私に、魂を返す… おお、潮風の力よ!
波に向って走るのだ、生き生きとほとばしるために!

 
Oui! grande mer de delires douée,
Peau de panthère et chlamyde trouée,
De mille et mille idoles du soleil,
Hydre absolue, ivre de ta chair bleue,
Qui te remords l'étincelante queue
Dans un tumulte au silence pareil 


そうとも! 生まれながらに荒れ狂うさがの偉大な海よ、
豹の毛皮と、太陽の千また千の偶像の
孔を穿たれた古代の兵士のマントよ、
己の青い肉体に酔い、
沈黙に似たどよめきの中で
輝く君の尾を再び噛む、絶対のヒドラよ


Le vent se lève! . . . il faut tenter de vivre!
L'air immense ouvre et referme mon livre,
La vague en poudre ose jaillir des rocs!
Envolez-vous, pages tout éblouies!
Rompez, vagues! Rompez d'eaux rejouies
Ce toit tranquille où picoraient des focs!


風立ちぬ!いざ生きめやも!
広大な風が私の本を開き、また閉じる、
波は飛沫となり、岩々から勢いよくほとばしる!
飛べ、すっかり目をくらまされたページよ!
波よ、打ち破れ! 喜びあがる水で、打ち破れ
三角帆たちがついばんでいた、この静かな屋根を!

夜は短し、昼も短し

徹夜明けで迎える翌日の夜のこのなんともいえない「電池切れ感」…

ポーランドに帰省中の友達のウサギの世話を終えての帰り道(23:00pm)
ウサギのティナ。けっこう凶暴。

目がシバシバして、髪もボサボサで、耳がどんどん遠くなって…
自分のうす皮をもう一枚かぶってしまたみたいにだんだん全ての感覚が鈍くなっていくこの感じ。

徹夜はよくないと分かっていても、夜型のわたしが何かをやろうと思い立つと絶対に夜になってしまう。
賑やかな昼間よりも静まり返った夜にコソコソと活動するのがなんとも好きなのです。

なにせ日中の生活と違って、時間の焦りがない。
特にこの時期は観光シーズンともあって、天気のいい日はTシャツ短パンで歩く人々の陽気な話し声が道から聞こえてくる。
そうなるともう「なんとしてでも出かけなければ!」と焦って、
でも家でもやることがいっぱいなのでさらにもたつき、結局何も片付かない始末。
おまけに出かけるにもシャワーに服選びにお化粧にといちいち身支度に時間のかかるわたしは、
晴れの日の休日は、完全にジレンマに陥ってしまうのです…

だから休みの日が雨だったりするとなんだかホッとする。
「雨だから誰も外に出てないよね…」と安心して引きこもって作業できる。
この習慣、今のうちに直さないと社会人としてまともに働けないとずっと思い続けてるのだけど
どうやったら日中(特に晴れの日)に焦らずにストレスフリーに働けるものだろうか…

誰か教えて欲しい…

時間はさかのぼって、お昼は何も作る気力がなかったので
最近気に入っている近所のパン屋さんまで散歩がてら行きました。
Musée Dobréeの横を通り、Musée d'Histoire Naturelleの前を通って、
いつものお気に入りのお花(未だに名前わからない)の道に差し掛かる最近の散歩ルート。


前の写真とほぼ同じ 笑

人通りも少なくて、けっこう気に入っているこのルート。
特に朝早い時間のまだひんやりとした空気の中歩くと
毎朝8時半に始まる語学学校へせっせと通っていた3年前のアンジェでの夏を思いだす。 
また近いうちに遊びに行きたいな〜。

天気もよかったのでアパートの目の前にある広場で一人ピクニック決行。

Quiche lorraine(キッシュ・ロレーヌ)
Beignet aux framboises(フランボワーズジャム入りベニエ)

ここのベニエ、他のとこに比べてかなり大きい気がする(大きすぎてこのわたしが一気に食べきれなかった)。
キッシュもほくほくおいしかった。

ベニエで思いだしたけど、ミスドのドーナツ久しぶりに食べたいな〜。
買って二日目のオールドファッションをミルクに浸しながら食べるのがたまらなく好き。
あのちょっと喉につまる感じをミルクで流すのがミソなのです。

大学時代、ミスドのカフェオレをおかわりしまくって、友達と何時間も長居してだべっていた頃を思いだす…
何をあんなに話すことがあったんだろう 笑
でもめちゃくちゃ楽しかったな〜。みんな元気にしてるかな!!

ちょびっとおセンチな気持ちも、徹夜明けの鈍いうす皮のおかげでちょっとは和らいでくれるのでした。